インフルエンザとは?
冬になると必ず流行するものにインフルエンザがあります。インフルエンザウィルスには、A、BおよびCの3つの型がありますが、インフルエンザといえば、ふつうA型とB型のことです。さらにA型には香港型インフルエンザとソ連型インフルエンザの2つのタイプがあります。
インフルエンザにかかるのは、かかっている人のくしゃみや咳で、のどからウィルスが外へ飛び散り、それを吸い込むからです。シーズンになると、人ごみではインフルエンザウィルスが空中に漂っています。
国立感染症研究所・感染症情報センターの病原微生物検出情報により、昨シーズンのインフルエンザ患者の報告数をみると、過去10シーズン中では3番目に大きい流行となりました。
また、主にA香港型が流行した2003/2004年のシーズン(※図2)と比べて、2004/2005年の昨シーズン(※図1)は、B型とA香港型がほぼ6対4の混合流行であったことが判明しました。インフルエンザのピークは例年1月から2月に集中していますが、今年は5月中にもインフルエンザの散発的な発生がみられており、これはB型ウィルス優勢によって流行が長引いているためと思われます。

インフルエンザはふつうのカゼとちがう!全身に症状が出る感染症。
インフルエンザウィルスに感染すると、1日から3日くらいでのどの痛み、鼻水、から咳、頭痛、倦怠感、ぞくぞくする寒気などの全身症状を伴って急に高熱(39℃から40℃以上)を発します。
関節痛や筋肉痛も伴い、無気力になります。ときに下痢もします。高熱は2日から5日続きます。熱が下がっても、体力・気力が回復するのにさらに1週間ほどかかります。
お年寄りや、体力の弱っている人、慢性の病気を持っている人などでは、症状が重くなり肺炎を併発したり、子供ではけいれんや中耳炎などの合併症を起こします。さらに脳炎や脳症といった非常に重い病気に発展することもあります。
インフルエンザは伝染力が強く、毎年国民の5%から10%の人々がかかり、亡くなられる方も大勢います。
ワクチンによって
インフルエンザは予防できます!
ワクチンを受けていても、インフルエンザにかかってしまうことが時々ありますが、受けなかった場合に比べて、はるかに軽くすみます。お年寄りの場合はもとより、特に重症になりやすい基礎疾患を持つ成人や小児にはできるだけインフルエンザワクチンの予防接種をおすすめします。 |
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| 出展:米国疾病管理センターMMWR46(RR-9)1997年 厚生省研究班データ |
毎年接種するのはなぜ?
インフルエンザウィルスは、毎年少しずつ型を変えて襲ってきます。世界中の専門家は情報を交換しながら次に流行するタイプを予測します。その結果をふまえ、ウィルスの種類と組み合わせを毎年考えてインフルエンザワクチンが作られます。したがって予防接種は毎年受ける必要があるのです。 |
| [ 医師 ]田中 徹 |
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